令和元年度8月期小規模企業景況調査報告
概 要 (トピックス) 【駆け込み需要による消費拡大が全体の業況を好転させた】 産業全体の業況 DI (景気動向指数・前年同月比 は -8.1(前月 -14.2、前年同月 -9.4)で 、 前月 比 6.1 p t 好転 し た 。 小売業 や建設業を中心に 、消費税増税直前の駆け込み需要により売上 げが増加したことが要因となり業況を好転させた 。 【製造業】 業況は15.6 (前月 14.6 、前年同月 5.2 )と前月 に比べ 1.0 pt 悪化 した 。 食料品製造 業においては一部駆け込み需要が確認できたが、製造業全般としては 米中貿易摩擦を発端とした中国市場 低迷により、受注減少・生産調整など の 悪影響 を与え 業況を押し下げた 。
【建設業】 業況は 11.8 (前月 2.9 、前年同月 0.0 と 前月 に 比べ 14.7 p t 好転 した 。 リフォーム関係を中心に 10月の消費税増税前の駆け込み需要 が確認出来、 業況は好転した。安定した受注がある一方、 慢性的な課題である 人手不足 は深刻化しており多忙 を極める状況となった 。
【小売業】 業況は16.7 (前月 26.5 、前年同月 18.7 )と前月 に 比べ 9.8 pt 好転 した 。 特に耐久消費財は、 7 月の冷夏から一変して 8 月は猛暑となったことや、消費税増税前の駆け込み需要があったことが 要因となり売上が増加、業況を押し上げた。
【サービス業】 業況は1 1.8 (前月 12.8 、前年同月 13.6 )と前月 に 比べ 1.0 pt 好転 した 。 旅館業・理美容業が天候不順の悪影響を受ける一方、 洗濯業では例年 7 月に出る布団など大物が長雨の影響を受け 8 月 にずれ込んだことや 天候不順 台風等 によるコインランドリーの乾燥機利用者が増加したこと等が要因となり 、業況を好転させた。