令和元年度10月期小規模企業景況調査報告
1 調 査 概 要 (1)調査時点 令和元年10月31日 (2)調査対象 県下35商工会(うち34商工会より回答)【回収率97.1%】 (3)調査対象業種 製造業(食料品・繊維工業・機械金属)、建設業、小売業(衣料品・ 食料品・耐久消費財)、サービス業(旅館・洗濯・理美容)の10業種 (4)調査方法 商工会の経営指導員に対するアンケート方式 (5)集計方法 質問項目(業況、売上、仕入単価、採算、資金繰り)の「好転・増加・上昇」 とする数値からそれぞれ「悪化・減少・低下」とする数値を引いた値 2 概 要 (トピックス) 【台風の影響と駆け込み需要の反動から業況は3ヵ月ぶりに悪化した】 産業全体の業況DI(景気動向指数・前年同月比)は-10.1(前月-4.2、前年同月-6.9)で、前月比5.9pt悪化した。サービス業では台風の影響を受け、小売業では消費税増税前の駆け込み需要の反動を受けた。業況が安定している製造業や建設業でも先行きを不安視する声は大きく、今後の動向に注視が必要な状況。 【製造業】 業況は-13.7(前月-14.7、前年同月-2.9)と前月に比べ1.0pt好転した。消費税増税を機に掛販売の精算等により資金面の改善が見られたが、受注の減少等を不安視する声は大きい状況。 【建設業】 業況は14.7(前月8.8、前年同月5.8)と前月に比べ5.9pt好転した。台風の影響により多忙を極め業況は好転したものの、人手不足から全ての依頼を受注しきれない状況が続いている。 【小売業】 業況は-29.4(前月-2.9、前年同月-16.7)と前月に比べ26.5pt悪化した。駆け込み需要の反動は大きく、特に衣料品・耐久消費財の落ち込みは著しく業況を悪化させた。小規模企業においては、キャッシュレス決済に対応する事業所が見受けられてきたが、まだ普及は進んでいない。 【サービス業】 業況は-11.8(前月-7.8、前年同月-13.8)と前月に比べ4.0pt悪化した。度重なる台風の影響を受け業況は悪化した。特に伊豆地域の旅館業では悪天候からキャンセルが相次いだとの声が聞かれ厳しい状況となった。
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